そこいらの映画とは、生い立ちが違うのじゃ!
この映画こそが、もっと知られて一人でも多くの人にね、 観てもらうべきだ。 あのね、楽しいよ。 (スネオヘアー/ミュージシャン) |
女子高生にキモイと言われたキヨタカが、シャワーを浴びながら”修行”する背中は稀に見るベストショット。
安っぽいお涙も、嘘くさいモラルも潔く拒絶して、すれすれのユーモアと”ホンモノ”の醸し出す愛嬌にどっぷりと浸かる。野心的でありつつ、愛に溢れまくった映画だ。 李相日/映画監督「フラガール」「悪人」 |
「これまでになかった!」映画が完成。ダウン症のある人、発達障害のある人、認知症のある人、そんな人たちを笑い飛ばすなんて……とてつもない発想に驚き、笑い、涙し、観終わった後でズシンと心に響いて現実社会を考えさせられる。
監督と主人公二人が実の兄弟というのも「これまでになかった!」。 キヨタカさんの演技を超越したしぐさ・自然なセリフにも脱帽。ダウン症のある人をより身近に感じられるとびっきりの“教材”をぜひ多くの人に観てほしい。 (財団法人 日本ダウン症協会) |
本人の想いと現実のギャップ、障がいを抱えても力強く生きている兄弟のコミカルだけど深い話…見る価値あり!
(ダウン症のある25歳男性の母) |
障がいのある人を笑う映画は珍しい。刑法39条を逆手にとったブラックな社会派映画の登場と言えるかもしれない。
(ダウン症のある12歳女児の父) |
これは掛け値なしに正しい映画だ。この監督にはこれを撮らねばならぬ理由があった。でも個人的な映画にはせず普遍的な映画に仕上げた。正しい。しかも馬鹿ばかしくて面白い。いや面白いだけではない。コメディなのに何かが胸に突き刺さる。痛い。だがその痛みの意味するものは絶望だけではない。絶望して当然のこの世界で押田興将は馬鹿のように希望を信じているのだ。馬鹿なのかもしれない。しかし美しい。正しく、面白く、痛くて美しい。こんな映画に出会うことは滅多にありません。
天願大介(映画監督/「世界で一番美しい夜」「デンデラ」) |
フィクションだと見ていると、ダウン症の清剛くんのドキュメンタリーに見えてくる。ドキュメンタリーとして見ようとすると、スルリと逃げていく。そのスレスレのあたりが、スリリングで楽しい。映画は、社会派で収まり切れず、娯楽になろうとしている。こんな体験を出来る映画は滅多にない。押田家に拍手。
中江裕司 (映画監督/「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」) |
コメディータッチで描かれているだけに、切なさがひしひしと伝わってくる。
これが、日本社会の隠れた現実なのだ。
この映画を見ずして、福祉を語れない 山本譲司(「獄窓記」「累犯障害者」著者) |